展示風景

作品名 appearance
撮影年 2021年

撮影者と被写体、見る者と見られる者の関係において、撮影者の選択の優劣に疑問を持ち、この作品を撮影しました。

完全遮光した暗室で被写体をペンライトでトレースし、5分間露光しました。被写体には撮影者は見えず、どのような画像が現れるかを撮影者が予測することは困難です。長時間露光ではありますが、フィルム上に多重露光のようにトレースした領域が蓄積されていくため、人物の形は被写体から離れてしまいますが、その画像にはその人物の個性が蓄積されています。